不動産調査実務者養成コース(二等操縦士取得)

 レベル4が解禁され、操縦士技能証明制度(いわゆる国家試験制度)が始まりましたが、各スクールの新制度対応には時間がかかり、新規の受講生・経験者のいづれもが、地元で都合の良いスクールが見つけれないという状況が続いています。
 また、受講生にとっては、以前より内容的にも費用的にもハードルが上がった状況で、もしこの先、経験者のライセンス切り替えさえが進まないようであれば、日本のドローン産業の発展は大きく減速してしまうとも思われる状況です。
 そのような状況で、各スクールは、新制度対応のみでビジネスを安定させることが困難となり、当面は民間ライセンスも平行して進めていると聞かれることが多いです。
 さて、私たち不動産関連の従事者が求めているスクールは、新制度のライセンス取得は当然のことながら、現場で飛行できるだけの技量を身に付けれる所です。
 その問いかけに対し、「弊社には不動産関係者も受けに来ていますよ。」という返事をよく聞くのですが、そうではなく、私たち現場の実務パイロットが信頼をおき、知り合いである新規受講生を紹介でき、カリキュラムについて相談できるなど、継続的なお付き合いのできるスクールを求めているのです。
 そのため、私たちはスクール様に身勝手な注文だけをお願いするものではありません。
 不動産鑑定士としての目線から、現場パイロットとしての目線から、一等修了審査員としての目線から、機材販売代理店としての目線から総合的に監修した「不動産調査実務者養成コース」をスクール様に提供します。
 これを是非とも導入していただき、不動産分野を得意とするスクールとしてビジネス展開していただくとともに、不動産関連業界におけるドローン活用の発展加速に寄与していただきたいとお願いする次第です。

まずは受講生である不動産関係従事者が何であるかを知る

不動産鑑定士とは何をする人でしょうか、宅建士とは何をする人でしょうか。
それらの受講生は、どのような機材を使って、何をしたいからライセンス取得に来ているのでしょう。
それが分かっていないと、受講生が求めるものに対応はできません。
ドローン鑑定会は、不動産関連の受講生が何なのかをスクール及びインストラクターに解説します。

DID地区・人物件30m内・目視外

私たちが日常業務で必要するのは、通常上記の特定飛行です。
さて、受講生である不動産鑑定士や宅建士に、「物件」を正確かつ具体的に説明できますでしょうか。
不動産も物も民法に定められたものであり、更に航空法で言う物件とは一部の自然物を除いた概念になります。
受講生である不動産鑑定士・宅建士等は、それぞれの国家試験を経て民法知識を有しています。
また、日常的に電線などの近くで飛行することが想定される受講者です。
ドローン鑑定会は、民法から不動産実務概要までスクール及びインストラクターに解説します。

点群データ・オルソ

業務上のルーティンワークは、多くを自動航行撮影で処理し、補完的に手動撮影する、というパターンが1つ挙げられます。
そもそも新制度の実地カリキュラムは、不動産関連従事者の現場飛行とはかけ離れたものであって、まずはライセンス取得後に初めて高度150mまでの空間で飛行を行う時、事故をおこさずに飛ばせるかが一番の問題です。その時に必要な注意認識が無いようでは、スクールに通った意味がないのです。
スクールでは、Pモード、Aモードの飛行を経験しているものの、その切り替えはインストラクターがやっていたので、自機の状況が認識できていない。GNSSの機能はわかるけど、座標のことは理解していない、地積測量図との関連はどうなのか?結局、点群データやオルソ作りとどう関連しているのか?など。
ドローン鑑定会は、不動産調査を目的としたドローンの有用性やそれを活かす飛行についてスクール及びインストラクターに解説します。

ヒヤリハット・アルアル

ヒヤリハットとは、その名のとおりヒヤリとした、ハットした事例のことで、特定の業界や分野でよく使われる専門用語です。
そのように受講生が馴染みのある一番伝わりやすい用語を使い、具体のヒヤリハット事例を示して、誰しもに起こりうる危険や危機に対応できるよう実務パイロットを育成する必要があります。
ドローン鑑定会は、自らも経験したヒヤリハットやドローンアルアルなどを題材にスクール及びインストラクターに解説します。

操縦士・一等修了審査員である不動産鑑定士によるフォロー

スクール・インストラクター研修を受けたからとはいえ、不動産の専門家相手に色々教えるのは大変でしょう。
ドローン鑑定会は全国に会員がいますので、各地の不動産鑑定士が直接、講師・インストラクターとして受講生に指導することも可能です。
私たちとしても、全国の会員(不動産鑑定士)が、各地元のスクールと繋がり、また、そこでライセンスを取得した不動産関連従事者と繋がり、そんな地域連携を作って行くことを望んでいるのです。

目的

無人航空機操縦士が、自身でドローンの野外飛行を行う初期段階において、困ったりパニックに陥ったりすることのないよう、現実的な飛行技能や知見を身に付けること。

コース設定

初学者
(二等ライセンス取得と同時受講)
スクールでの
野外実地が5時間未満
学科2時間・実技3時間 程度
初学者
(二等ライセンス取得と同時受講)
スクールでの
野外実地が5時間以上
学科2時間・実技2時間 程度
経験者
(民間ライセンス・二等ライセンス取得後)
ペーパーパイロット学科2時間・実技3時間 程度
経験者
(民間ライセンス・二等ライセンス取得後)
飛行実績有り学科2時間・実技1時間 程度

学科(基礎1 機材についての基礎認識)

・ライセンス取得で身についていることと、身に付いていないことの確認
・機材についての認識(スクール機材・自機・推奨機材)
・自機の設定確認
・必要備品等
・収納や取り扱いの注意点

学科(基礎2 実務飛行についての基礎認識)

・所有者、使用者、飛行させる者の責任
・離着陸場所と飛行空域(依頼者が所有者の場合、公共の場合、第三者の場合)
・離着陸場所と飛行空域(無人航空機の飛行と土地所有権の関係について)
・離着陸場所と飛行空域(事前調査)
・離着陸場所と飛行空域(道路上の飛行等)
・離着陸場所と飛行空域(ケースワーク)
・実務実技についての事前説明と基本的認識
・ルーティンワーク
・危機対応、不動産調査における典型的飛行

実技(基礎1 野外飛行の実践)

・離着陸場所の選定
・機体セッティング
・実務上の動作確認
・安全高度、安全空域の確保
・空撮
・帰還と撤収

実技(基礎2 危機対応と典型的飛行)

・障害物センサーの起動確認
・モバイルダウン時等の対応
・宅地内での離着陸及び空撮調査
・林間等での離着陸及び空撮調査

上記コースの受講をご希望される受講生様は、直接ドローン鑑定会へご相談いただいても大丈夫です。
御希望に応じ、スクール手配等も含め、ドローン導入についてアドバイスさせていただきます。